“ローカルコンビニ”とは、一部のエリアや個人で経営し地元の人々に愛されるコンビニのこと。ここでは東海、北陸、関東エリアにおける、旅の目的地にしたい魅力的なローカルコンビニの数々を、ピックアップして紹介! 教えてくれたのは、ローカルコンビニ研究家の加藤弘倫さんです。
Index
【東海エリア】
ニュージョイス

ローカルコンビニ界屈指の味を誇るフルーツサンド。
かつては敷島製パン(パスコ)傘下だったコンビニチェーン。現在は個人経営で営業を続け、愛知県を中心に約20店舗。「なかでも岡崎にある『ニュージョイスYOU&ME』はサンドイッチに力を入れており、パスコ傘下時代に培った技術にさらに改良を加えたボリュームと美味しさは、全国でもトップクラス! 特にフレッシュな果物を使ったフルーツサンドが人気」。TEL:0564・71・0007(ニュージョイスYOU&ME)
【北陸エリア】
オレンジBOX

ダイニングコンビニとして、いち早く店内調理を開始。
福井県で「オレボ」の愛称で知られるコンビニ。「創業者が出来たての美味しさを届けたいと、コンビニに惣菜店をドッキングさせたのがダイニングコンビニの始まり」。約30種類が並ぶ惣菜コーナーでは、11:00~20:00 に一律1g1.45円のバイキングセールが。好みのご飯と惣菜で、お弁当をカスタマイズできる。お茶碗1杯分のご飯を使った特大スパムおにぎりも評判が高い。オレンジBOX
立山サンダーバード

オリジナルグッズも話題の個性派コンビニの代表格。
富山地方鉄道立山線のレトロな横江駅から徒歩約5分の場所にある独自路線を貫く個性派コンビニ。「おにぎりとサンドイッチの豊富さは驚き! くま、いのしし、うさぎなどのジビエ系のおにぎりから、チョコのアポロが挟まった『月へ行こう!』サンドイッチなど、具材もネーミングも斬新!」。創業者の息子さんがデザインしたトートバッグなどのオリジナルグッズもSNSで話題。立山サンダーバード
【関東エリア】
PAL

庶民の味方。おにぎり、サンドイッチが100円台!
東京の三鷹駅から徒歩約15分、武蔵野市民文化会館の向かいに佇む個人経営のコンビニ。ドラマのロケ地としてたびたび使われていることでも有名。「総菜弁当はほとんどが手作りで具だくさん。物価上昇、価格高騰の時代に、おにぎり1個¥110、2個入りサンドイッチ¥120は信じられない。それにどれも美味しいんです」。弁当も¥500台から提供し、店舗での販売だけでなく配達も行う。TEL:0422・52・0710
OHSAKAYA

旅館が直営するコンビニの手作りスイーツに夢中!
茨城県神栖にある「ビジネス旅館 大坂屋」に併設。おもちゃから葉巻まで、多彩な商品を取り揃える。管理栄養士の資格を持つ女将さんがプロデュースし、旅館の料理として提供する食材と同じものを使用した惣菜やおにぎりが美味。「注文が入ってから焼くクレープ目当てに訪れる人も多い。スイーツ系のほかハムチーズといった食事系もあり、どれも具だくさん」。OHSAKAYA
ローソン・スリーエフ

スリーエフ時代のスイーツ、ホットスナックが勢揃い!
かつて東京、神奈川、千葉、埼玉で展開していたスリーエフが、ローソンと統合し2016年からスタート。店舗数は328店舗を誇る。「レジ横のホットスナックに『チキン山賊焼き』などのスリーエフ時代の名物が。また500万個以上を売り上げたスイーツ『もちぽにょ』は独特の食感でハマること間違いなし」。さらに1995年から続くチルド弁当「3ツ星弁当」シリーズもさらに進化し味に定評が。ローソン・スリーエフ
教えてくれた方・加藤弘倫さん
Profile
ローカルコンビニ研究家。息子さんと全国を巡り、プレハヴ名義でのSNSなどでその魅力を発信。書籍に『全国ローカルコンビニグルメ図鑑』(小学館)。
anan2455号(2025年7月16日発売)より
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MAGAZINE マガジン

No.2455掲載
夏の推し旅 2025
2025年07月16日発売
海、美食、動物、かき氷、アートなど「大好き」なもの=“推し”を追い求める癒しの旅を案内する特集。夏といえばの沖縄は、那覇&本島西海岸のエリア別解説のほか、久米島、西表島という2つの離島もフィーチャー。他に「大人の夏休み」として、埼玉・長瀞の涼を求めて日帰り旅、栃木・那須で自然に触れる“大人の林間学校”、岡山で今が旬のフルーツとアートを楽しむ旅、北海道・トマムで雄大な自然を満喫する旅など、この夏おすすめの旅先をご紹介します。 ※ anan2455号POPver.(通常版)と、MODEver.(特装版)は表紙・掲載グラビア(Mrs. GREEN APPLE)・バックカバー・価格が異なり、その他の内容は同一です。