テニスの新たな一年は、真夏の南半球で開幕する。抜けるような青空に、キラキラと輝く陽光。会場を訪れる人々の表情は明るく、いたるところで熱狂の歓声が爆ぜる。


陽光輝くハッピー・スラム! 四大大会開幕戦は熱戦必至

オーストラリアのメルボルンで1月12日に開幕する全豪オープンは、シーズン最初の四大大会(グランドスラム)。誰もが笑顔になることから、「ハッピー・スラム」の愛称で知られるテニスの祭典だ。

観る人々が幸福感と高揚感に包まれるのは、それだけ展開される試合がエキサイティングだからでもある。シーズン開幕戦であることから、参戦する選手たちのコンディションは万全。オフシーズンの取り組みの成果を見せようと、皆が高いモチベーションで挑む舞台でもある。加えて移民の街らしく、多種多様なバックグラウンドの観客が集まり、サッカーの国際試合さながらの熱い応援合戦が繰り広げられるのもこの大会の特性。ファンの声援が、選手の闘志を駆り立てる相乗効果が生まれる。

かくも熱くハッピーな大会は、今年、一層の熱を帯びそうだ。注目は、男子世界1位のカルロス・アルカラスと、女子世界2位のイガ・シフィオンテク。2人はいずれも、四大大会のうち全豪を除く3大会は戴冠済み。今大会を制すれば、「キャリアグランドスラム」達成となる。ただそのタスクの前に、男女それぞれ、メルボルンで圧倒的な強さを誇るチャンピオンが立ちはだかる。男子は、ヤニック・シナーがノバク・ジョコビッチ超えの4連覇を狙う。女子は、世界1位にして3年連続ファイナリストのアリーナ・サバレンカが優勝候補だ。その2トップに割って入ると予想されるのが、復活の大坂なおみ。全豪2度の優勝者は、昨年9月の全米オープンでベスト4入り。全盛期の存在感を取り戻しつつある。

日本勢では、やはり錦織圭から目が離せない。かつての世界4位も、現在のランキングは100位台。今回は予選からの参戦になる。36歳を迎えた今も、ボールと戯れるような錦織のテニスの魅力は色あせない。土壇場から大逆転を演じる「錦織劇場」なるか!? なお、ハッピー・スラムのもう一つの呼び名が「アジア-パシフィックの四大大会」。“ホーム”の戦いに期待したい。

錦織 圭

度重なるケガでツアー離脱を繰り返すも、コートで放つ光は圧巻。得意の全豪で復活の足掛かりを得られるか?

大坂なおみ

2019年と2021年の全豪覇者。今回が産後3度目の全豪。武器の超高速サーブとストロークで狙うは頂点のみ。

ヤニック・シナー(イタリア)

前年覇者の24歳。少年時代に打ち込んだスキーで培ったバランス能力とフットワークでコートを支配する。

カルロス・アルカラス(スペイン)

昨年9月のジャパンOPを制し、多くの日本のファンを魅了。全豪OPはベスト8が最高記録。悲願達成成るか!?

information

全豪オープンテニス2026

日程: 1月12日(月)~2月1日(日)

会場: オーストラリア・メルボルンパークWOWOWライブで生中継、WOWOWオンデマンドで配信予定

写真・ロイター SportsPressJP/アフロ 長田洋平/アフロ スポーツ 文・内田 暁

anan 2478号(2026年1月7日発売)より
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No.2478掲載

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