
5月20日に2ndアルバム『lovely moments』をリリースした、シンガーソングライターのa子さん。本アルバムの制作秘話について伺いました。
“自分はなぜ音楽を聴くのか”という原点を見つめ直した
赤い髪にウィスパー・ボイスがアーティスティックなシンガーソングライター、a子さん。2ndアルバム『lovely moments』は、どこか懐かしくも新しい、中毒性のあるポップ・アルバムに仕上がった。
「実は私、せっかちな性格で。制作期間の締め切りよりも早い、昨年10月には全曲作り終えていたんです。今は早くリリースして、どんな反応がもらえるかを楽しみにしています。アルバムのコンセプトは“1999年から2004年”に設定しました。アヴリル・ラヴィーンやダフト・パンクなど、当時の自分が影響を受けたアーティストをリファレンスしています」
例えば「モナリザ」ではラスト1分ほどで曲調がドラマティックに展開したり、曲間がDJのように繋がっていたりと、アルバム全体で聴き応えのある仕上がりになっている。
「今作では“自分はなぜ音楽を聴くのか”という原点を見つめ直し、CD全盛期だった頃のノリを現代的に解釈しています。アルバムのタイトルには私の音楽が皆さんにとっての“愛しい瞬間”になってもらえたらという願いを込めています」
「恋は生まれた」や「ラヴ・レター」など恋愛ソングの切ない歌詞にも注目。作詞の手法も個性的だ。
「文章を読むのは苦手ですが、古本屋さんで小説を手に取って、パラパラとページを捲りながら直感的に“形が良いな”と思う言葉を採取しながら歌詞を書いていくんです。『ラヴ・レター』も、まずはこの文字の形に惹かれて物語を作りました。作家さんの独特な日本語の使い方はとても刺激になります」
今作でもa子さんが率いるクリエイティブチーム・londogが中心となってMVなどを制作。プロ集団の中で互いに感性を磨き合う。
「私はアーティスト活動をするにあたって、音楽制作もMVもスタイリングも“一人で全てをやるのは無理だ”とわかっていました。だからこそ、各分野のプロであるメンバーと活動することで助けられています。彼らからファッションと音楽カルチャーの繋がりを学んだり、日々新しい刺激をもらっています」
最後に、アルバムタイトルにちなみ、a子さんの最近の“ラブリーな瞬間”を教えてもらった。
「愛犬のワイアーフォックステリアと一緒に寝ることが、何よりラブリーな瞬間です。あとは毎朝、大好きなアールグレイの紅茶を淹れて音楽を流しながら過ごす時間。そんな何気ない瞬間を大切にしています」
Profile
a子
えーこ 2020年に本格的にアーティスト活動を開始したシンガーソングライター。a子率いるクリエイティブチーム・londogを中心にMVなども手掛ける。'24年2月に「惑星」でメジャーデビュー。
information

『lovely moments』
2ndアルバム。TVアニメ『ダーウィン事変』エンディング主題歌「Turn It Up」、TVアニメ『宇宙人ムームー』第2クールオープニング主題歌「MOVE MOVE」を含む全12曲を収録。【CD】¥3,300 【CD+Blu-ray】¥5,940(IRORI Records)
anan 2496号(2026年5月20日発売)より





















