『仮面ライダーゼッツ』今井竜太郎×古川雄輝、複雑なライバル関係を演じ切った2人にインタビュー

2025年9月から放送がスタートし、“夢”をテーマにした今までにないライダーとして人気を博してきた『仮面ライダーゼッツ』。物語が終盤へ向けさらなる盛り上がりを見せる中、主演の今井竜太郎さんと、共に走り続けてきた古川雄輝さんのバディに役の距離感そのままのお話を伺いました。


「仮面ライダー」シリーズは、1年にわたり同じ役を演じるという、俳優にとって貴重な体験ができる作品。主人公・仮面ライダーゼッツ/万津莫役で主演を果たした今井竜太郎さんと、ゼッツと複雑なライバル関係にある仮面ライダーノクス/ノクス(小鷹賢政)役を務めるキャリア15年以上の古川雄輝さん。体当たりで挑み続ける今井さんを、古川さんはどのように見つめてきたのか。

── クランクアップを迎えられたとのことですが、古川さんからご覧になって今井さんのこの1年はいかがでしたか?

古川 最初のうちはちょっと緊張している様子もあったんですけど、真面目さの中にもだんだんくだけたようなところも出てきて。同年代とはワイワイと、先輩には時に甘えて、楽しそうでした。ただ、今井くんに限らず、キャスト陣みんなこの1年で変わりましたよね。もう完全に役に入り込んでいるのか、1話と最終話では、皆さん顔つきが全然違っていました。

今井 本当にありがたい環境でやらせていただいていたなと思います。みんな「1年あっという間だった」とおっしゃるんですけど、僕にとってはすごく長かったなというのが正直な感想で、それぐらい充実した毎日でした。

── 現場の雰囲気も良かった?

今井 はい、皆さんすごく優しくて、お互いのことを思い合える人たちばかりです。僕はもう古川さんのLINEをゲットしたので、ウキウキで。(前のめりに)今後もいろんなことを相談できたらいいなと思ってます!

古川 (勢いに気圧され苦笑い)

── (笑)。古川さんは、現場ではどのようなスタンスでいらっしゃったんですか?

古川 僕はもともと、どの現場でも役者さんとあまりしゃべらないんです。だから、今井くんとも最初の4か月ぐらいはしゃべっていなかったんですよ。

今井 (ニコニコ)

古川 …この微妙な距離感がちゃんと役柄に出ていて、ノクスと莫はいつまでたっても仲良くならない、みたいな(笑)。

今井 あはは!

古川 この映画から参加した曽野(舜太)くんとは初日からいっぱいしゃべりましたけどね(笑)。

今井 いやっ(笑)。僕へのほうが、より心開いてくれてますよね!

古川 (笑)。曽野くんはキャリアが長いから、先輩にどう接すればいいとかきっと分かってるんだよ。

── お二人は、幼少期に憧れていたヒーローや作品はありますか?

今井 僕は『仮面ライダーW』ですね。クリスマスプレゼントに変身ベルトを買ってもらって、変身ポーズをマネしていた記憶があります。当時の夢も “仮面ライダーになること”でした。

古川 僕はカナダに住んでいたので「仮面ライダー」は見たことがなくて。でも、向こうでは「パワーレンジャー」(※ 日本のスーパー戦隊シリーズをベースにしたヒーローもの)というTVシリーズが放送されていて、それを見ていました。

── 「仮面ライダー」シリーズは今年55周年を迎えました。実際、ご自身が作品に出られてみて感じる、人気の秘密とは?

今井 子どもの頃、『仮面ライダーW』を見ていたとき、変身して、強くて、悪者に勝って、カッコいい決めゼリフがあって…というところがすごく好きで。ストーリーの面白さももちろんですけど、やっぱり “強いヒーローが戦って勝ってくれる”っていうところに何より魅力を感じていました。実際、自分が出てみてそうやって子どもに夢を与えられるっていうのは素晴らしいことだと改めて感じましたし、それこそが長く続く理由なのかなと思います。

古川 やっぱり純粋に “ワクワクするから”じゃないかなと思います。そのワクワクが1年も続いて、かつ応援の仕方や場所がいっぱいある。グッズもたくさんあるし、イベントもあるし、ヒーローショーで応援もできるし…。 “特撮好き”って、一つの趣味として完成されていて、大人からしても少年心をくすぐられるんですよね。

── では、お二人にとって「王道のエンタメ」とは何ですか?

今井 (少し考えて)やっぱり、僕にとっては「仮面ライダー」ですね。子どもに夢を与えられるということで、これこそ王道のエンターテインメントだなと思います。

古川 シリーズ化されている作品全般、かな。やっぱり多くの人に愛されているから続くし、それこそ王道なんじゃないかなと思います。ニチアサ(※「仮面ライダー」、スーパー戦隊、「プリキュア」などテレビ朝日系で日曜日の朝の放送枠の作品)ももちろんそうですよね。僕は、さっきも言ったように「仮面ライダー」シリーズを小さい頃に見てこなかったんですが、今『ゼッツ』にハマって、グッズめちゃくちゃ買ってます。僕のYouTubeを見てもらうと分かると思うんですけど。

今井 僕も買ってますよ♪

古川 多分ね、使ってる金額が全然違うと思うよ(笑)。

今井 そうかぁー!(笑)

Profile

今井竜太郎

いまい・りゅうたろう 2005年6月2日生まれ、埼玉県出身。'21年デビュー。雑誌『FINEBOYS』レギュラーモデルを務め、主な出演作にドラマ『ビリオン×スクール』『人違いから始まる恋もある』など。

古川雄輝

ふるかわ・ゆうき 1987年12月18日生まれ、東京都出身。11年間海外で過ごし、帰国後の2010年デビュー。主な出演作にドラマ『イタズラなKiss~LoveinTOKYO』、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』など。

information

『仮面ライダーゼッツ さよならのミッション』

警察庁が爆発され、実行犯は仮面ライダーゼッツ/万津莫と報道される。だがノクスらはゼッツの犯行だとは信じられなかった。国家公安委員長の玖門(曽野)は莫を倒すべき敵と宣言。夢と現実を繋ぐ戦いが始まる。7月24日(金)公開。『超宇宙刑事ギャバンインフィニティ太陽が泣いた日』も同時上映。

映画「ゼッツ・ギャバンインフィニティ」製作委員会 Ⓒ石森プロ・テレビ朝日・ADKEM・東映

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写真・内田紘倫(TheVOICE) 取材、文・野村文

anan 2500号(2026年6月17日発売)より
Check!

No.2500掲載

王道エンタメの矜持

2026年06月17日発売

55年間ときめきを追いかけ続けてきたananがこのメモリアルな号で特集するのは“王道エンタメ”。市川團十郎さん、反町隆史さん、辻村深月さんなど、それぞれの世界で王道を歩んで来られた方々のインタビューを通して、各ジャンルにとっての王道とは何かを探ります。

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