デザインとおいしさで応援気分を盛り上げる! イベントやライブ、コラボカフェで人気の“ファンフード”とは?

アーティストやスポーツチーム、あるいはキャラクターの世界観などをギュッと詰め込んだ、そこでしか手に入らないオリジナルフード。食べて応援気分を盛り上げる、そんな食べ物を企画する会社に潜入!


訪問した会社

Information

株式会社シンギ

今年で創業94年を迎える、紙コップやお弁当、トレイなど食品パッケージの企画・製造・販売を中心に行う商社。他にも食品関連の機械の販売、食品検査サービスも。またパッケージと食品で世界観と感動をデザインする食品事業“ファンフード”なども展開。https://www.shingi.co.jp

お話を伺った方々

Profile

佐藤麻里子(食品開発課 サブマネージャー、)西田通貴(営業部 マネージャー)

お二人とも、ファンフードを担当しているスタッフ。歴史のある会社の中で、比較的若いスタッフがこの業務を担当しているそうです。

ブランドやキャラクター、スポーツチームやアーティストなどの世界観を、食品とそのパッケージの両方で表現する“ファンフード”。株式会社シンギでは、2023年から“ファンフード”事業に取り組み始めたそう。

「“ファンフード”のファンは、FANでもありFUNでもある。応援する対象の世界観を、パッケージと食べることの両方から体験できるというのが、他の応援グッズにはない魅力です。もともと各地の球場と食品パッケージの取引があり、“ポップコーンとそのパッケージの両方にチームカラーを使うと、世界観が強くなりファンに喜んでもらえるのでは”と思いついたのが最初です」

と言うのは、営業部の西田通貴さん。たくさんの食品会社と取引がある強みを活かし、さまざまなアイデアを実現しているそう。

「大事にしているのは、“そのとき”や“その場所”でしか買えない&食べられないという特別感。そして、そこに集まる人たちの思いが共有できるデザインや味に仕上げること。例えば選手の引退試合であれば、フードを通して“お疲れさま”の気持ちをみんなで感じられるかを考えながら、企画・開発を進めます」(食品開発課・佐藤麻里子さん)

担当フードが並ぶイベントにはなるべく足を運ぶという二人は、「行列ができているのを見ると報われます」と口を揃えます。

「実は意外と手作業が多く、製造の方々と試作を重ね、クライアントの希望する色や形にたどり着いたときも喜びです」(佐藤さん)

「僕自身、小さい頃球場で食べたお弁当のことを今でも色濃く覚えているので、僕らが手掛けるファンフードも、誰かの心に残ってくれると嬉しいです」(西田さん)

おなじみの軽食から珍味まで! こんなファンフードが人気です

実際にどんなフードを作っているのか、サンプルの写真とともに6種類をご紹介。ここから、プリントや形をオリジナルに変えていき、ファンフードが完成します。

オリジナル変形チュロス

実は一つ一つ、職人さんが手で形を作っています

形はもちろん文字でも作れるので、会社名やアーティスト名、ロゴ、あるいは漢字1文字をかたどるといったことも可能。牛乳とバター、国産米粉と小麦粉を使った生地は、サクッとした食感が特徴。通常は冷凍品を現地で油調して提供。フライ設備がない場合は油調済み製品での対応も可能。100個から注文可能。

オリジナルデザインアイス

形も味も、全部オリジナル! 世界で1つのアイスも作れる

パッケージはもちろん、形は金型から製作、味もゼロから考案可能なので、完全オリジナルのアイスクリームを作ることもできる。とはいえすべてオリジナルでということになると、既存のフードにプリントするだけ、といったものに比べて時間がかかるそう。アイスバーはトッピングなしで6000本から注文可能。

キャラクターまん

あのかわいい子がホカホカに…。大手テーマパークからの注文実績も

一つ一つ手作りで仕上げる、かわいいキャラクターまん。テーマパークやキャラクターイベントなどからのオファーが多いそうで、正面、横向き、斜めなどどの角度からもかわいく見える完成度を目指すそう。中身はバニラクリームかチョコクリームのいずれか。注文数は応相談。

プリントコロッケ

まさかの、揚げ物にプリント! おいしくてかわいいコロッケ

コロッケの衣部分にイラストや文字をプリントし、“食べられるアートコロッケ”が作れる! コロッケ自体も、北海道産男爵芋を使ったポテトコロッケ、かぼちゃコロッケやメンチカツなどラインナップが豊富。冷めてもおいしい味を目指しているため、大きなイベントで人気だそう。注文数は応相談。

焼きかま

まさかの珍味が愛らしく変身! ラーメンや丼物のトッピングにも

カードサイズのおつまみ珍味〈焼きかま〉に、ロゴやキャラクターなどをプリント。おつまみなのになぜかかわいい、という魅力的な逸品です。個包装での販売も可能なので、手に入れた人は家に持って帰りしばし思い出に浸る…ということもできる。個包装は30枚から、包装なしは80枚から注文可能。

チャック袋入りポップコーン

始まりはこのポップコーンから。フレーバーも9種類から選べます

オリジナルのラベルデザインに加え、ポップコーンは9種類のオリジナルフレーバーから味のチョイスが可能。イベントやシーズンごとにラベルを変えてオーダーする会社もあるそう。常温保存が可能なので、おみやげにもしやすい。カリカリの食感も、クライアントに大好評。100個から注文可能。

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取材、文・河野友紀

anan 2513号(2026年9月30日発売)より
Check!

No.2513掲載

応援の流儀 2026

2026年09月30日発売

目標に向かい頑張る人を見守ることで、心が躍り、パワーをもらえる──。そんな“応援”をテーマに制作する特集。さまざまな人のインタビュー&心理的考察から「応援」が私たちにもたらすものを探ります。

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