
シェアハウスに住んでみたいけれど一歩が踏み出せない…。そんなビギナーに向けて、シェアハウスの常識やマナー、ルールなどを教えていただきました!
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お話を伺った方
Profile
北川大祐
「ひつじインキュベーション・スクエア」代表取締役。2005年より、シェアハウスの総合メディア、「オシャレオモシロフドウサンメディア ひつじ不動産」を運営。シェアハウスに関するセミナーも行う。
Q. 物件選びのポイント、コツは?
A. シェアハウス選びは“相性”がすべてです

まず、生活のありとあらゆることに関わってくる運営者、および入居者との相性が何より大事です。できるだけ現地で運営者と話し、他の入居者が不在でもそこの空気感から相性を感じてみてください。対面や現地訪問を避ける運営者の物件は、より注意が必要です。また、共用部の清潔感の度合いが自分の感覚と合っているかどうかなど、物件との相性も大事。音が過敏に気になりがちな人は、部屋の壁の防音性や、自分の部屋が洗濯場、トイレ、リビング、キッチンなどに隣接していないかまで確認するといいでしょう。
Q. どういうタイプの人が向いている?
A. 実は、大体の人は向いているといえます!

どこでも誰とでも友達になれるような活発な人は、かなりの少数派。「社交的でないから私はダメ」というのは大いなる誤解です。実は住人の多くは、特別に社交的なタイプでもない、ごく普通の日本人。人間関係が仕事ばかりになりがちなら、特におすすめです。向いていないのは、神経質すぎる人、他人を変えないと我慢できない人。いろいろな考え方をする人が同じ家に住んでいるので、もちろん多少の問題は起こります。ただ他人は変えられないもの。どこかでしょうがないと諦められず、相手を正そうとする人は難しいかもしれません。
Q. いいところとデメリットは?
A. 少しだけ人生が変わる、そんな経験となるかも
シェアハウスの住人はほぼ単身者で、社会人として働きながら地味に暮らし、夜も静かに過ごしています。ただ多くの場合、自然に食卓を囲んだり、仲良くなれば一緒に出かけたりといった日常が勝手に生まれてきます。これは一人暮らしとは全く違う世界。数年後に振り返った時、思いの外、人生は変わっていると思います。ただし物件や入居者と相性が合わないと、思った以上に日常生活が不快になることも。
Q. 家賃や諸費用、契約条件などで一般の賃貸物件と違いはある?
A. 契約面ではシェアハウス特有の条件も
初期費用は一般の賃貸物件よりも少し安いところが多く、共益費に共用部の清掃費も含む物件が多いです。インターネット代と水道光熱費がセットになっていることも多く、相場は ¥8,000~15,000。また、大きな家具を買う必要がないので、少ない資金で住み始められるともいえます。一方で、期限が来た時に家主側の判断で再契約を拒否できる契約が多いです。多くの入居者の日常を守るためにも必要なことですが、注意が必要です。
Q. ルールやマナー、 生活の注意点は?
A. 4つの注意点を必ず守りましょう

1. 静かにすること。シェアハウスの一番のトラブルは“うるさいこと”です。特に夜、社会人なので寝たい人もいます。間取りによっては、お喋りの声や、キッチンや洗濯機を使う音が気になります。テンションが上がりやすい入居したては特に注意を。2. 食器など共用部で使ったものはきれいにして元の場所に戻し、テーブルもちゃんと拭くこと。3. 他人のものを勝手に使わないこと。ありがちなのが共用の冷蔵庫。「ちょっとぐらいいいか」なんて、他人の調味料を使うと揉め事に。4. 自分から挨拶をすること。挨拶は誰かがしないと始まらないものです。
Q. セキュリティ面が心配なのですが?
A. 外部には強いが、内部で油断は禁物

常に家の中に人の気配があるシェアハウスは、外部からの侵入者に対するセキュリティはかなり強いです。一方、内部は、入居者やその友達などの部外者がいることもあり、油断は禁物。寝る時や外出時は、自室(寝室)の鍵を閉めること。大前提として、自分が入居する時に、運営者が人間性を見てくれているかどうかが重要です。自分がしっかり入居審査されていれば、他の入居者も審査されているはずです。また災害時の避難経路については、内見時にしっかり確認しましょう。災害になったら自分はどうやって避難するのか、イメージしてみてください。
Q. 友達を泊めても大丈夫ですか?
A. それぞれの入居規約に従うこと

大体の物件では一切ダメということはなく、常識的な範囲で許可されている場合が多いです。ただ、そもそも部外者を入れてはダメ、何日間なら可、または事前に連絡してくれたらOK、異性はNGなど、それぞれの物件ごとに入居規約が異なるので、それに従いましょう。なかには、光熱費の追加分などとして滞在費が発生する場合もあります。なお、ゲストが入居規約やシェアハウスの生活のルールやマナーを十分把握しておらず、他の入居者に迷惑をかけてしまうことも。友達の振る舞いも含めて、自分で責任を持てるよう意識しましょう。
anan 2509号(2026年8月26日発売)より































